BMWワークスチームのエントリーがチーム・ジャーマニーのみの2台となり、その他のワークスチームの規模縮小が予想される今季のWTCCのエントリー受付が開始された。
昨季ワークス参戦した4メーカーのうち、BMWとシボレーの2社はすでに参戦を表明しているものの、セアトは現時点での参戦発表はなし。ただ、セアトの地元スペインの有力の情報では、セアトのワークスチームの参戦発表は来週になるのではないかと予想されている。ワークスチームとしてのWTCCからの完全撤退は見送られるが、おそらくBMW同様に台数を減らしての参戦となる模様だ。また、ラーダの参戦はおそらく決定と予想されている。
2010年シーズンのWTCCでは、インディペンデントクラスへの賞金が総額48万ユーロ(約6,400万円)まで増額されることもあり、新たにイギリスのカンパニーXレーシングが2台のBMW320siでシリーズ参戦を表明している。
このカンパニーXレーシングは、2年前からWTCCに参戦するために準備を進めていた。チーム最高責任者のダン・アレキサンダーは、クリスチャン・ポールセンが所属するリキモリ・チームエングストラーや、LMSやル・マン24時間でポルシェRSスパイダーで活躍したデンマークのエセックス・チームでチーフエンジニアを務め上げた人物。WTCC参戦予定の独自チームでは、世界のモータースポーツシーンで活躍する厳選したクルー達を集めているようだ。
「今季は、ワークスチームの参戦が昨年に比べてかなり減るので、我々のようなすべてのプライベーターには上位に食い込むチャンスがある。そして私のチームがデビューする今年、BMWの新しい歴史を刻むこと、つまり世界選手権においてプライベーターとして華々しい結果を出せることを願っている」と抱負を語っている。
WTCCのエントリー締め切りは2月15日。しかし、まだこのカンパニーXレーシングは、まだFIAの認可を受けてはいない。果たして3月7日のブラジルのクリティバで開催される開幕戦に、2台のプライベートBMWがスタートラインに並ぶことはできるのだろうか。
